日本は世界のトップになる可能性があった
図書館情報大学について
日本にはかつて、図書館情報大学という図書館学、図書館情報学専門の国立大学がありました。残念ながら今は筑波大学に吸収合併されて学部の一つになってしまいましたが、あの大学こそ、本当はAI時代にしっかり残しておくべき大学だったと思います。最先端の情報科学と図書館学が共存している世界的にも稀有な大学だったからです。
図書館情報大学は、単なる「図書館員養成学校」ではなく、
- 情報をどう整理するか
- 情報をどう保存するか
- 情報をどう検索するか
- 情報をどう人間へ届けるか
を研究していた場所でもありました。しかも重要なのは、図書館学と情報科学が同居していたことです。
実はこれ、AI時代にものすごく重要なのです。なぜなら、AI時代の本当の問題は、
情報を生成できるか?
ではなくて、
- 情報を整理できるか
- 情報を追跡できるか
- 情報の関係を理解できるか
へ移っていく可能性が高いからです。
図書館情報学
図書館学とは
昔の図書館学あるいは図書館情報学というのは実はかなり深くて、
- 分類法
- 件名標目
- 索引
- 参照
- メタデータ
- 関連概念
- 検索動線
というような、「人間が知識へ到達するための設計」を長年研究していたのです。これ、今まさにAI時代に再評価されるべき分野だと思います。
再び図書館情報大学の意義
図書館情報大学が1979年に設置された時は、情報科学で日本が世界の最先端に行ける可能性を作りました。
でも2002年に筑波大と合併させて、その芽を摘んでしまった。
馬鹿なことをしたものです。
現在は筑波大学情報学群知識情報・図書館学類と情報メディア創成学類の一部になってしまっています。これではだめです。図書館情報科学分野で大学院博士(後期)課程まで持っていたのだから、本当にもったいなかった。
図書館情報大学が博士課程まで持っていたということは、単なる実務教育機関ではなく、
「知識とは何か」
「情報とは何か」
「人間はどう知識へ到達するのか」
を研究する独立した学問体系として成立していた、ということなのです。これは実はかなり貴重です。なぜなら現代の情報系は、どうしても
- 高速化
- 効率化
- 実装
- 生成
に寄りやすい。でも本来、情報社会で一番難しいのは、
- どう整理するか
- どう分類するか
- どう追跡するか
- どう迷わせないか
- どう意味づけるか
なのです。だから、図書館情報大学がもし独立性を保ったまま、
図書館情報学 + AI + 知識構造設計 + 人間工学 + 認知科学
へ進化していたら、日本独自の強い分野になった可能性はかなりあると思います。
ナレッジグラフのようにつながっていったり、つながりを可視化したり、それを動かしたり、というのが本来の情報の在り方であり、あるべき姿だと思うのです。
そもそも情報というのはそれだけの価値はたいしてなくて、複数の情報の「自由で予測不能なつながり」が価値を生むことが圧倒的なのです。それを研究する専門大学を持っていたのに日本は……
🧸くまのひとこと
馬鹿ばっか!
日本は22世紀に絶対必要になる学問の専門研究機関を国立大学として1979年の段階で作り始めていたのに。
国立大学統廃合の最初の事例として2002年10月筑波大学と統合
馬鹿なことをしたものです、本当に。
大体文部省(現文部科学省)というのは、勉強ができるだけの馬鹿揃いなので、ろくなことをしない。