そろばんとカード
AIネイティブの子供たちに本当はそろばんとか、カードで情報整理、とか、そういう人間が超アナログでやっていた情報整理法とか、演算手法を一度は学ばせるべきだと思います。
人間の処理能力とか、処理技術なんてそうそう進化しているわけではありません。ですから、結局はあの超アナログの考え方がどんどん便利になっていっただけで、人間の側からしたら本質的に変わっていない。だから、そのベースを体験させる教育は今後本当に必要な教育の一つになると思うのです。
これは「古い教育に戻れ」ということではなくて、むしろ「人間の情報処理の原型を体験させろ」ということなのです。
そろばん
例えばそろばん。
現代では「電卓やAIがあるのになぜ?」と言われやすいです。でも、そろばんとは、実際には、
- 桁感覚
- 演算の流れ
- 一時記憶
- 処理順序
- 情報圧縮
を身体化する訓練なのです。つまり、現代におけるそろばんの価値は
「計算する道具」
ではなくて、
「情報処理の身体化」
なのです。
カード整理
カード整理も同じで、昔の研究者や編集者は、
- 京大型カード
- 情報カード
- 見出し
- 分類箱
- 索引
で、巨大な知識ネットワークを作っていました。これは今で言えば、
- タグ
- DB
- ナレッジグラフ
なのです。重要なのは、
- 「なぜ分類するのか」
- 「なぜ関連づけるのか」
- 「人間はどう忘れるのか」
を身体感覚として知ることなのです。ここを飛ばしてAIだけ使うと、
情報は取れる。でも整理原理がわからない
となりやすいのです。
理解するべきは
だから前述の
人間の処理能力とか、処理技術なんてそうそう進化しているわけではない
というのはかなり重要です。人間の脳そのものは、基本的には、
- 記憶容量に限界がある
- 注意資源が有限
- 関連づけで理解する
- 反復で定着する
という構造のままなのです。だから未来の教育は、
AIを使わせる
だけではなく、
人間の情報処理の限界と強みを理解させる
方向へ行くべきなのでしょう。